(株)アリミノ(田尾大介社長)は4月11日、全国有力代理店の幹部社員に向けた『2017年度アリミノ方針発表会・東京』を東京・渋谷区の恵比寿ザ・ガーデンホールで開催した。
冒頭、あいさつに立った田尾社長は昨年度売上実績について、微減(『ルネ フルトレール』を除けば前年比増)であったが、いいニュースは①『クオライン』(ストレート系パーマ剤)がデビュー以来順調に売上を伸ばしている ②ヘアカラーはポイントコンシーラーも含めて売上の対前年比を大きくプラス ③『ビューティスムージー』(業界初、インナーケア飲料)は年末発売後、数ヶ月で1億円近くを売上げ、今後可能性を感じられる製品だとして、「自分たちのやりたいことが実を結んだ1年だった」と総括した。
また今年度テーマ“もっと、感動。”については、創業71年目となる今年は改めて誠実なメーカーとして、感動を大切にしていくと決め、美容室はお客さまの感動(満足感やリピートしたい気持ち)を常に生み出す場であり、その演出を考えていく1年にしていくという。その方法は①美容師の技術でお客さまを感動させる……新製品・コスメカール プリズムプラス(2月発売)と、今秋発売予定のアルカリカラーの新製品でムーブメントを起こしたい ②美容師のマインドをあげる……個々のサロンに合わせたオーダーメイドによるスタッフ教育サポート。
2017年度営業戦略については、佐藤泰基常務執行役員営業本部長が発表した。サロンオーナーから収集したサロンの課題とスタッフの課題を分析し、“感動を生み出すサロンづくり”を、「お客さまを感動させるデザイン力のあるスタッフ育成」、「スタッフが成長できる働きがいのあるサロン環境」、「サロンコンセプトを基にした強みを情報発信」と定義。2017年度営業方針として、①若手スタイリストのデザイン力サポート ②サロン店販を革新する製品展開サポート ③サロンコンセプト強化サポートの3点をあげ、「この3軸で個店に合わせた提案をしていく」と述べた。
2017年度新製品は、小林泰子経営企画部長が発表。若手スタイリストのデザイン力サポートに注力するため、上半期はパーマでデザインの幅を広げ、若手スタイリストが自信を持ってお客さまに提案できるサポート(コスメカール『プリズムプラス』)を、下半期はツヤ、色、優しさで楽しむデザインの厚みを提案できるサポート(『カラーストーリー アドミオ』今秋発売予定)をしていく。
店販用はキャリアに関係なくアプローチでき、お客さまがその場で実感して購買意欲がわく製品を用意。『カラーストーリーiプライムポイントコンシーラー』(2016年10月発売)、2月発売のオイルin化粧水『スプリナージュ シェイクオイル』、『ビューティスムージー』、『ミント シャンプー&ヘアマスク』(夏限定パッケージ&香り、4月リニューアル発売)を紹介した。
休憩を挟んで(株)ケンジの西山和平社長による『特別講演』が行なわれ、現在取り組んでいること、将来への考えを披露し「パーマは家ではできない技術であり、パーマチームを作りテクニックを強化している。カラーチームも発足。美容師は、もっと美容を楽しまなくてはいけない。美容師を育てて美容を楽しませ、数字(年商100億円)をつくっていきたい」と結んだ。