千葉県理容組合(増田稔理事長)次世代研究グループは12月4日、県理容会館で経営セミナーを開催。県青年部、女性部の共同企画で、千葉県講師の山﨑隆介、山口陽次郎の両氏を迎えて行なわれた。
いわゆる『2025年問題』を見据え、お客さまとの関係性を深めるために、アナログ・デジタル両面のツールを用いたアプローチ方法で、両講師はそれぞれに取り組み方を語った。
アナログツールはニュースレター、DM、手書き黒板等。いずれもサロンに関心を持ってもらうことが狙いとなる。一方位、デジタルツールは、ホームページ、ブログ、SNS等で、「新規客の多くはネット検索でサロンを選ぶ。そこで入口となるホームページをしっかり作り込むことが重要。またブログやSNSは、お客さまがサロンにいない間に知ってもらう(会えない時間を埋める)ために活用する。お客さまに忘れられない努力が大切」と山﨑講師。
山口講師は「手書き黒板にはメニュー等だけでなく、個人的なことも書き、チラシ等にはQRコードを載せる。まずアナログで興味を引き、デジタルで深く掘り下げてもらう連動性が重要」と説く。
両氏は他にも、お客さまを招いた食事会やゲーム大会等のイベントを定期的に開催しているという。「お客さまとスタッフという関係を超えて、髪を切るだけでなく、スタッフや地域の人に会いたいがために来店するお客さまを増やしたい。自分がどんな人間かを伝えることで共感を得て、それが信頼と安心に繋がり関係が深まる。伝え続けることが先に行く一歩と考える」と口を揃えた。