千葉県理容組合(増田稔理事長)次世代研究グループ(岩田健太郎幹事長)は5月8日、県理容会館で前中央理美容専門学校教頭の安井万左男氏による『講演会』を開催した。
昨年7月の同会主催講演会中、すでにD・トランプ米国大統領の誕生を明言していた安井氏は、その根拠のひとつとして脳科学者の中野信子氏の『トランプ氏はサイコパスである』という説を挙げ、トランプ氏の選挙戦におけるメディア戦略や支持層拡大の手法を語り、就任百日後の現況と今後の見通しについて私見を述べた。
また米朝間の緊張が高まる中での周辺諸国の動きや、フランス大統領選に伴うEUの情勢等の諸問題についても解説。
その後は今講演のキーワードである『サイコパス(反社会性人格障害)』の特徴について、人を惹き付ける魅力に溢れる一方、冷酷かつ残忍で多くの危険性を孕むといった例を挙げた。次いで心理学者、K・ダットン氏の理論に基づく『サイコパス度セルフチェック』を行なった。
結びに「サイコパスの行動的特徴には多くの異常性が見られ凶悪殺人者のイメージを伴うが、かならずしも犯罪に結びつくとは限らず、多くは日常に潜んでいる人間の中にいる。政治家や弁護士、外科医、大企業のCEO等、冷徹な判断を求められるリーダーとして社会的成功を収めている例も多く、トランプ氏もこの観点から動向を見て行く必要がある」と説いた。