美容十二章会(川田温子会長)は6月14日、東京・代々木の美容会館6階で『第406回月例会』を開催した。
まず山田憲一講師が『ZONECUTでアシンメトリーのショートスタイル』を作った。トップから右に流し、左サイドは短く、右サイドが前下がりになったスタイルで、はじめにZONEごとに色分けされた見本でイメージを伝えていた。
このスタイルは右側が重くなるため、右を3ZONEでカットして左右の重さのバランスを調整。ZONEで切るときはスライスの取り方が細かくなるので、髪の生え際の形状も意識し、アウトラインまで切ってしまわないように縦、横、斜めとスライスを変えながらカットしていた。
なぜZONECUTなのか。それはお客さまが家に帰って、髪を洗ってからが勝負だから。再現性があり扱いやすく、スタイルの維持が良い。また頭の形等の悩みにも対応できて、一人ひとりのオリジナルスタイルが出来上がると語った。
続く本橋東子講師は『単衣の振袖の帯結び』を2点披露した。初夏らしい着物を着たモデルが入場。帯結びは手先ひだが変わっている文庫で、上部に手先と垂れ先を耳のように作って涼しげに仕上がっていた。
帯にぶら下がる飾りや、帯締めや帯揚げに飾りを付けたりとさまざまな工夫がされていたが、これが本橋講師のサロンで着付けが多い理由。どのように工夫するかを常に考えていて、お客さまもそれを楽しみにしているからに他ならない。
そして古い着物でも加工次第で新しいものとして着ることができるだけでなく、良い物が多いと話すと、着付けの基本を守りつつ自由な発想で新たな可能性を見せた。