美容十二章会(川田温子会長)は7月12日、東京・代々木の美容会館6Fで第407回となる『月例会』を開催した。
まず山田憲一講師が、『感性を刺激するクリエイティブなスタイル』をカットで披露。膨らみを抑えたい箇所はセニングシザーを使用せず、シザーで内側を落としてボリュームをダウンさせた。
アウトラインを切り込んだりシャープに残すなど、一定ではない形状にレイヤーを入れていくには、細かくスライスをとるZONEカットを用いないと切ることができない。簡単そうに見えても、実際にカットするとなると難しく、「コンクールの場合、複雑なスタイルでも毎回同じに切れなければ練習にならない。カット理論をしっかり持っていれば、それが可能になる」と語った。
続く吉澤富子講師は『浴衣のヘアと帯結び』をそれぞれ2点披露した。1点目のヘアはトップに少しボリュームを出し、髪を3等分にして裏編み込みをしていき、それを三つ編みにしてまとめたスタイル。帯結びは不要な帯を切って布で包み、短めの帯の足しにしたものを使用した帯結びを紹介した。
2点目のヘアではネープをスッキリさせて、サイドの髪を下向きに編み込んだものをひっくり返し、フロント部分にカチューシャのように持っていき、フワッとさせた毛先を片サイドにまとめた。帯結びは身長や体型に合わせて調節ができる、お太鼓風の帯結びで可愛くお仕上げ。「浴衣は時間をかけずに見栄えするようにした方が良い」とのアドバイスもあった。