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美容業界発展に向けて若手の交流。第10回全国青年美容師交流会


 各都道府県美容組合の若手組合員が年に一度集まり、業界発展を目指して活動状況などを報告する『全国青年美容師交流会』。第10回は東京での開催となり8月28日、東京・新宿の京王プラザホテルで行なわれた。

 美容業界全体を盛り上げるために今回、初の試みとして組合未加入の美容師、さらに美容学校在学生、美容師を志す高校生にも広く参加を呼びかけたそうで、次代を担う多くの若手が集まった。

 主催を代表し、東京都美容生活衛生同業組合(BA東京)青年会サクシードの茂木一晴代表が各位への謝辞を交えてあいさつ。引き続いて、金内光信BA東京理事長が「青年の情熱、チカラを組織の発展に注いでくれることを強く願う。今後もう一度、美容師が憧れの職業になることを進めていただきたい」とあいさつした。

 さっそく特別セミナーに移ると、講師のgrico HARAJUKUのエザキヨシタカ氏が登壇。『gricoエザキ流成功の秘訣』と題し、SNSの活用術や集客、そして教育、求人への取組み、またエザキ氏が携わるオンラインサロン「マルチバース」についてが語られた。

 エザキ講師は、なぜ成功したのかという答えを、個人ブランディングを確立してきたからとして、そのために2つの法則を徹底してきたことだと話す。

 ひとつは『3割り増しの法則』。半年間、自分が努力してできることを先に公言することで、スタートラインは同じだが魅了した人の数だけ成長できるという。

 そしてふたつめが『Aダッシュの法則』。Aボタンを連打すると速く走れるテレビゲームがあったが、実は何回押せば1位でゴールできるかは決まっていた。努力がAボタン連打、成功がゴールだとすると、成功までの努力の回数は決まっているというのだ。

 続けて夢の叶え方を、①とにかくでかいことを言う(人を魅了すると、たくさんの人が集まる)、②自己開示(自身が主役になり、応援したいという人が現れる)、③毎回120%で人とかかわる(その人もかかわりたくなり、拡散してもらえる)と話す。当然、言葉だけでなくサロンワークに落とし込むことが重要で、6ステップにわけて徹底して人を大事にしているとも解説した。

 最後に「稼いでいる」という志向では技術、接客、提案、発信など「しなければならない」となり疲れてしまうと話す。

 そうではなく「稼がせてもらっている」と考える。誰にといえばオーナー、お客さま、業界の3つ。そこでスタッフなら、オーナーが喜ぶことを一生懸命にする。というのも、オーナーが喜ぶことはお客さまが喜ぶことだから。そこで「考えてから行動していては身体が動かない。行動しながら準備する、行動し続ける人だけが成功する」と述べ終了となった。

 その後、懇親会となり、山野純治 東京・関東ブロック美容協議会青年組織交流会会長が、「ぜひこの東京、これまでの経験が次の10年につながるように、皆さんと交流を深めていきたい」と述べると、関東ブロック美容協議会青年組織交流会の当初からのメンバーであった岩永邦生氏(神奈川県)がこの6月に逝去したことを受け、これまでの活躍と冥福を祈り黙祷を捧げた。

 そして懇親の場になり、参加した各都府県の紹介も行なわれると根本高志実行委員長の中締めで終了となった。

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