全国理容生活衛生同業組合連合会(大森利夫理事長)は、全国理容競技大会前日の10月15日、和歌山・ホテルグラヴィア和歌山で「未来の理美容のあり方を確立しよう」をスローガンに第172回評議員会・臨時総会を開催した。
評議員会議は佐藤功常務理事の進行で開始され、冒頭大森理事長が、「本年度は理容師法制定70周年、生衛法制定60周年にあたり理容連合会旗を作製、明日の大会でも披露する。来年1月25日には記念式典の開催と記念誌を発刊し、今後の資料としても全単組に配布を予定している」とした後「減から増へのアクションを起こすとともに、『強い業づくり』のための営業に直結する施策を積極的に展開していきたい」と報告を交えあいさつした。
引続き議長に中原一郎理事、副議長に日野恒雄理事を選任し、はじめに議長から評議員定数109に対し、出席者108、委任状1を含めた出席109で定足数に達している旨が報告された後、直ちに議案審議に入った。
議案第1号・平成29年度上半期事業報告に関する件(事前配付書面)として、総合新興対策関係(総務・教育・文化広報・事業・組織・共催)の事業経過概況について大森理事長が提案理由を説明。その中で本年度下半期の事業計画として2020東京五輪に向けての「インバウンド事業」である外国人対応についてはメニューの作成と講習会の実施。BBマイスター制度では、理容の技術を伝承し技術尊重気運の醸成を図るための取り組み。毎年発表しているニューヘアに今回女性スタイルを登用し、女性パーマ客の増加に結び付ける。また先日パリで行なわれた世界大会で、理容のシンボルといえるサインポールの見直し(歴史や状況)についての各国へのアンケート実施や、フランスのヒゲ文化を取り入れた日本版ヒゲデザインの普及とメニュー化など「理容業界に役立つ技術の大切さ気運を高めたい」と述べた。
その後議案第1号について審議・採決が行なわれ、同議案は全会一致で可決承認された。
引続き同議案は総会に上程され、可決承認をもって評議員会・臨時総会は終了した。
なお、評議員会・臨時総会に先立って平成29年度各種表彰が行なわれた。
〈厚生労働省医薬・生活衛生局長表彰(敬称略)〉
前田英明(石川県理容組合副理事長)ほか14名。
〈全理連理事長表彰〉
松本浩二(和歌山県理容組合理事)ほか73名。
〈教育功労者顕彰〉
羽鳥和彦(全理連中央講師・東京都)
〈2017年理容業界振興論文入賞者表彰〉
最優秀賞/髙木憲子(千葉県)テーマ:女性理容師が切り開く理容イノベーション時代
~小さな一歩が業界の追い風になるとき~
優秀賞/池田正男(滋賀県)テーマ:地域で愛されるサロンであるために