千葉県理容組合(増田稔理事長)次世代研究グループは10月30日、写真家の曽根善範氏を招き『写真の基礎講座』と題した研修会を県理容会館で開催した。
理美容師のセンスアップにつながるヘア作品の撮影方法や、ブログやSNS等を営業に活かす際の、効果的な画像の撮り方等を学ぶ目的で企画されている。曽根講師は「デジタルカメラやスマートフォンの普及に伴い、カメラがより身近になった。何かと作品撮りが多い理美容師の皆さんに、どうしたら良い写真が撮れるのか基本から紹介したい」として、カメラの基本構造や選び方、スマートフォンで撮影する際のヒント、パソコンの写真加工ソフトの使い方等を解説。
続けて「ヘア作品(ポートレート)が目的なら、背景をボカした写真が撮れる望遠レンズが必須。とくにレンズ交換のできる一眼レフやミラーレス一眼が適している。背景をうまくボカすにはレンズの『F値(絞り値)』のコントロール(被写界深度:ピントの合う範囲。F値が小さいほど背景がぼかせ、大きいほど遠くまでピントが合う)を理解する必要がある」と述べ、撮影の基礎テクニックを初心者にも解りやすい形で説明した。
その後は、会場内に設置した特設スタジオでプロが使用する機材を用い、ポートレート撮影の実習を行なった。