美容十二章会(川田温子会長)は11月8日、東京・代々木の美容会館6Fで第410回となる『月例会』を開催した。
まず山田憲一講師が、ゾーンカットを用いたグラデーションボブを披露。毛量が多い、ハチが張っているなど、毎回同じところを削ぐのは困難で、削ぎを重ねるたび毛先が薄くなり過ぎてしまう。そのようなときに役に立つのがゾーンカット。
少しだけ凹ませた曲線でアウトラインを設定。バックは立体感を出すために1セクションのグラデーションでカットし、サイドにゾーンカットを入れる。各ゾーンで色分けされたサイドはセンターから耳上まで、4:2.5:3.5の割合で3色になっていた。
ボリュームダウンをする位置にハイレイヤーをカットするが、毛先の重さを残すのがポイント。毎回、同じスタイルを切れるということは、設計どおりにカットされているということ。このようになればスタイル持ちも良く、再現性が上がると語った。
続く内藤久美子講師は、洋装のアップスタイルを2点作り上げた。最初はネープを内側に巻き込んだボブっぽいスタイル。トップからバックまでフィッシュボーンで編んだ髪をネープの土台に巻き込み、サイドのねじった髪をフワッと引き出し、片方をフィッシュボーンの内側に入れ込み、もう片方は毛先を散らす。
そして「スプレーをかける際は、毛先から根元に向かうと思ったように髪が止まる」とアドバイス。スタイルを作るうえで、根元から毛先までどのようになっているのか分かってくると、アップも面白くなってくると語った。
2点目は、サイドからバックへ向かう編み方を紹介。どちらのスタイルも芯は作らずに手早く、編み込みをベースにしたアップスタイル となった 。