11月29日、東京・渋谷のセルリアンタワー東急ホテルのセルリアンタワー・ボールルームにて、毎年恒例のベストドレッサー賞の発表が行なわれた。主催は一般社団法人日本メンズファッション協会(MFU)ベストドレッサー委員会。
1972年に始まった同賞は今年で46回目。政治、経済、学術、文化、芸能、スポーツなど、各分野で時代をリードする面々が対象なのは、当時から変わらない。今回もファッションセンスはもちろんのこと、ユニークかつ個性的、あるいは生き方や佇まいにお洒落さを漂わせるメンバーを各方面から選出。受賞にふさわしい5名が揃った。
竹内徹MFU名誉会長は、乾杯のあいさつで「かくも盛大な授賞式になったことをまずは感謝したい。さて、ファッションにはパワーがある。袖を通した服装や格好、それに、身につけた小物などがきれいだったり、きちんとしていたり、あるいは趣味の良い色合いだったとき、人は気が引き締まる思いになり、気分が高揚することがある。それこそがパワーであり、このパワーで周囲を巻き込み、より大きなうねりにしていきたい、というのが我々の願い。とくに2020年の五輪に向けて、日本全体でそのパワーをポジティブなエネルギーに転換していければ、と考えている」と述べた。
会はその後、受章者個別のインタビューやオーケストラ演奏などを行ない、最後は早川千秋ベストドレッサー委員長によるお礼のあいさつで幕を閉じた。なお、各部門受賞者は以下のとおり。
●経済 塚本能交・(株)ワコールホールディングス代表取締役社長
●学術・文化 村治佳織・ギタリスト
●芸能 波瑠・女優
●芸能 尾上菊之助・歌舞伎俳優
●スポーツ 畠山愛理・元新体操日本代表/スポーツキャスター/モデル