全理連(大森利夫理事長)は4月27日、東京・代々木の全理連ビル9階会議室において、2017年度第1回理事会を開催した。開会の辞を西本正男副理事長が述べた後、大森理事長が開会のあいさつ。続いて早速、本会へと進行した。
理事会本会では、まず報告事項が紹介された。そこでは、①会議日誌について、②厚生労働省課長通知「在宅の高齢者に対する理容・美容サービスの積極的な活用」について、③厚生労働省部長通知「理容師法施行規制等の一部を改正する省令等の施行」について、④平成28年度「全国衛生順守運動」講習会の実施報告について、⑤クールビズ・ヘアの募集結果について、⑥全理連ビル・テナントの退去について、⑦関係団体の各種会議について、⑧その他についてなど、全部で8テーマについての詳細内容が報告された。
①会議日誌についてでは、2016年度に行なわれた理事会議題とその経過、それらすべてが了承、もしくは承認済みであることが再確認された。
②厚生労働省課長通知「在宅の高齢者に対する理容・美容サービスの積極的な活用」についてでは、出張理容・出張美容に介護保険が適用されることが明記されていると紹介された。それによると、訪問介護の資格を有する理容師、美容師が指定訪問介護事業所の訪問介護員として「身体整容」の範囲内で理容、または美容を行なうことが可能であるという。ただしその場合は訪問介護としての介護報酬を受け取ることになるため、出張理容、または出張美容にかかる費用を別途徴収することはできない。つまり二重料金の請求はできないので、その点には注意が必要だ。なお、介護保険適用の詳細については全理連まで確認のこと。
報告事項につづいては協議事項が発表された。そこでは①平成29年度事業計画について、②平成28年度決算報告および剰余金処分案について、③理容師法制定70年・生衛法制定60年記念事業について、④平成29年度「全国衛生順守運動」の実施について、⑤全理連クレジットカード加盟店制度への新規参入について、⑥第171通常総会・同評議員会について、⑦平成29年度厚生労働大臣表彰の候補者の推薦について、⑧平成29年度全国衛生中央理事長表彰の候補者の推薦について、⑨第69回全国理容競技大会(於:和歌山県)選手割当数について、⑩2018全理連ニューヘアの設定について、⑪理容キッズお絵かきコンテストの実施について、⑫理容2017メッセージ全国大会の審査委員について、⑬2017年理容業界振興論文の審査委員についてなど、全部で13項目が提案され議題となった。
この中の⑦平成29年度厚生労働大臣表彰の候補者の推薦についてと、⑧平成29年度全国衛生中央理事長表彰の候補者の推薦についてでは、どちらにも推薦基準を満たす理事がいないため、⑦では候補者2名を東海北陸と近畿から1名ずつ割り当て、⑧では候補者8名を各協議会から1名ずつ割り当てることとなった。表彰式は、いずれも10月27日、ホテルニューオータニにて行なわれる。こうした協議事項の終了後、理事会は終了となった。